土地売買契約と建築工事請負契約を締結
希望の家が建てられる土地を探す
注文住宅を建てるときには、親などから譲り受けた土地がある場合や、建て替えの場合を除き、土地を購入しなければなりません。
建売住宅の場合には、土地の上に既に家が建っていますから、土地と建物をセットで購入することになります。一方、注文住宅では土地の売主との間で売買契約を結んでから、施工会社との間で建築工事請負契約を結ぶという2段階の流れになります。注文住宅は、契約が2段階に分かれるため、総費用が把握しにくいこともあります。全てが予算内におさまるよう、注意して土地を探さなければなりません。
土地を探すときには、不動産会社で物件情報を教えてもらうこともできますが、施工会社が決まっている場合には施工会社に土地探しを手伝ってもらうこともできます。施工会社に土地探しを手伝ってもらえば、希望の家が建てられる土地なのかどうかも判断してもらえますから、スムーズに土地探しが進みます。
施工会社と契約後着工
土地を購入し、建物のプランが決まったら、施工会社との間で建築工事請負契約を結びます。契約時には、工事請負契約書のほか、工事請負契約約款、見積書、設計図書が交付されますので、しっかり目を通しておきます。
工事請負契約を締結したら、建築確認申請を行います。その後、工事が開始します。なお、工事が始まることを建築用語で着工といいます。
建て替えなどで建設予定地に建物が建っている場合には、着工前に解体や整地から行います。また、建築する位置を確認するために、敷地の境界からの距離を測って地縄を張る作業を行います。
さらに、着工前には地鎮祭を行うこともありますが、省略されることもあります。地鎮祭が終わればいよいよ着工となります。工事では、まず建物の基礎をつくる土工事、基礎工事を行います。次に、構造躯体や屋根組みなどをつくる木工事を行い、住宅の骨組みが完成したら屋根工事や外壁工事を行うことになります。