③資金計画を立てる

注文住宅の費用をどうやって支払っていくかを考える

頭金や諸費用を準備する

家づくりというのは、人生で最も大きな買い物になり得ます。注文住宅を建てるときには、全額を現金で支払えるという人はそうそういません。ほとんどの人が住宅ローンを利用することになると思いますから、返済計画についてもシミュレーションしながら、資金計画を立てておく必要があります。

資金計画を考えるときには、まず、自己資金をどれくらい準備できるかを明確にしなければなりません。自己資金としては、手持ちの貯金や実家からの援助などが考えられます。自己資金を把握できれば、借入する金額がどれくらいになるのかがはっきりします。

なお、注文住宅を建てるときには、設計費工事費だけでなく、登記費用ローン保証料火災保険料税金などの諸費用もかかります。諸費用については頭金と同時に用意しておく必要があります。諸費用は建築費用の5~10%程度が目安になりますから、忘れずに考慮しておきましょう。

 

住宅ローンを選ぶ

借り入れる金額が決まったら、住宅ローンを選ぶ必要があります。住宅ローンには、金利によって、全期間固定金利型、変動金利型、固定金利期間選択型などの種類に分かれます。

また、返済方法についても、元利均等返済、元金均等返済などいろいろなプランがあります。住宅ローンでは、民間の銀行ローンのほかに、住宅金融支援機構のフラット35や財形住宅融資などを利用するという方法もあります。

住宅ローンには審査もありますから、必ず希望どおりの融資が受けられるとは限りません。住宅ローンは何十年という期間、返済を続けるのが一般的です。金利情勢などを見ながら、ライフプランと照らし合わせて、どの住宅ローン商品を選ぶかを検討しましょう。

なお、家を建てた後は、住宅ローン以外にも、団体信用生命保険料、火災保険料、固定資産税などがかかってきます。こうした費用についても考慮するのを忘れずに、無理のない返済計画を立てましょう。