②施工会社の決定

何を重視したいかによって施工会社を選ぶ

ハウスメーカーや工務店に依頼する

注文住宅を建てるとなると、施工会社を決めなければなりません。注文住宅を依頼できる施工会社には大きく分けて3種類あります。ハウスメーカー、工務店、設計事務所です。

ハウスメーカーは主に規格化された住宅を販売・施工する会社になります。ハウスメーカーでは、建築する住宅について規格を設けたうえで、事前に形式適合認定を受けているため、大量生産が可能となっています。ハウスメーカーは名前の知れた大手企業が多く、CMなどの広告もよく目にするため、安心感があるというメリットがあります。

しかし、ハウスメーカーでは規格化された住宅を建てるので、こちらの希望に柔軟に対応してもらうことが難しいことがあります。できるだけ希望に合った注文住宅を建てるために、工務店への依頼を考える人もいるでしょう。工務店は、地域密着で営業していることが多く、大手ハウスメーカーよりも安く注文住宅を依頼できることがあります。

 

設計事務所に依頼する

工務店にはいろいろなタイプがあり、昔ながらの大工職人が丁寧な仕事をしてくれるところもあれば、ハウスメーカーや設計事務所の下請けが中心のところもあります。

工務店に依頼した場合には、ハウスメーカーに依頼する場合よりも設計の自由度があります。しかし、デザイン力などは会社によって差がありますから、細部にわたるこだわりを実現させるのは難しいことがあります。

こだわりの注文住宅を建てたいなら、設計事務所に依頼するのがいちばん良いでしょう。設計事務所では、コストはかかりますが、建築家が希望に合った住まいを設計してくれます。それぞれの建築家で作風がありますから、建築雑誌などで好みに合った建築家を見つけて依頼するということもできます。

設計事務所に依頼した場合にも、実際の施工は下請の工務店が担当するケースが多いですが、建築家のデザイン力により隅々までこだわった家を完成させることが可能になります。